ホットヨガが日本でこれだけ普及している理由は、多くの人が何らかのメリットを感じているからです。 その一方で、ホットヨガが苦手という人も少なからずいらっしゃいます。ホットヨガのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
体が曲がりやすい
ホットヨガのメリットは、高温によって体が曲がりやすくなることです。人間の筋肉は、高温下でよく伸びます。関節も柔らかくなります。このため、ホットヨガをしているときは、屈伸力が高まり、関節の可動域も広がりやすくなります。体が硬い人でも屈伸がよくできたりします。筋肉の緊張がほぐれるといった効果も期待できます。
体の動きが良い
ホットヨガでは、体が速く温まります。レッスンの序盤から体がスムーズに動きやすいです。ケガ防止にもなります。
汗をたくさんかく
「汗をかきたいけど、あまりかけない」と感じている女性は多いです。 発汗しづらい体質の人は、普通のヨガだと十分に汗をかけないこともあるでしょう。 ホットヨガなら確実に汗がかけます。それによって、デトックスしたような気分を味わうことができます。(ただし、発汗によってどれだけ体内の毒素が排出されるのかについては、専門家の間でもいろいろな意見があるようです)
気分スッキリ
また、汗をかくことで気分がスッキリします。体も心も洗われるような感覚です。
体がポカポカに
ホットヨガは、とりわけ冷え性の人に好まれます。寒がりの人でもホットヨガをすると体がポカポカしてきます。 体が温かくなると、血液の流れが良くなります。また、免疫力が高まるなどのメリットもあります。
冷房が苦手な人に
通常のヨガでは、夏の間はスタジオに冷房をつけています。「冷房が苦手」という人も、ホットヨガなら安心です。
ホットヨガのデメリットと注意点
ホットヨガは良いことばかりではありません。人によってはデメリットと感じられる点もあります。
不快感~「息苦しい」「頭がくらくら」
ホットヨガが苦手な人の理由としては、不快な症状が出るからというのが多いです。具体的には「息苦しくなる」「頭がクラクラする」などがあります。
水分不足
ホットヨガをすると、大量に汗が出ますが、それによって体内の水分やミネラルが不足気味になることがあります。これが不快な症状につながる可能性があります。とくに夏は外でも汗かいてるのに、ホットヨガで汗をかきすぎて、体が干からびるという人が結構いるようです。
ホットヨガの前と後、あるいはやっている途中で、水分やミネラルの摂取をすることが大事です。
乾燥
ホットヨガは、施設によっては部屋が乾燥しやすくなっています。とくに空調だけで室内を温めているようなスタジオは、乾燥しやすいです。 のどや鼻の粘膜が乾き、息苦しいと感じることがあります。 (口でなく鼻で呼吸をすると少し楽だといいます) このほか、肌が乾燥してかゆくなるという人もいます。
自律神経の乱れ
ホットヨガでは、外気との急な温度変化を体験することになります。 これは、体の中で「体温調節」の機能を担っている自律神経のバランスの乱れにつながります。 ホットヨガの最中に感じる様々な不快症状は、 自律神経が乱されていることも関係しているかも知れません。
とにかく暑すぎる
ホットヨガでは、汗がだらだらと流れている中でポーズをしなければいけません。これはけっこう苦痛に感じるときもあります。
また、40度近い温度設定は、本来であれば人間が不快に感じる暑さであり、その環境下で十分にリラックスできない人もいるのは当然といえば当然です。 このへんは、暑いのが好きな人と、苦手な人で感じ方が大きく異なるでしょう。